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妄想散文置き場、時々日記。小説リストは左からどうぞ。(R)は18歳以下は見ちゃ駄目よ☆です。
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Name:毎日がエイプリルフール!
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(ゴミ箱代わりにしてたから必要ないかと思ったけど手風呂からリンクつなげちゃったから一応……)
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2024/11/24(Sun) 08:23:27

「俺かおまえ、どちらかが生まれてなければ良かったんだけどな」

 ゆらめきながらも不透明さを持った声で呟かれ、古泉は顔を上げた。帰り道の途中、ふらりと寄ったコンビニの中での会話にしては暗さを持ち過ぎたような会話の内容だ。首を傾げかけて、古泉は「ああ」と納得し、ほんの少し躊躇してから彼の手の中にあるものを取り上げた。銀色のパッケージに印刷してある「コンドーム」という文字をできるだけ見ないようにしながらもとの棚に何事も無かったかのように戻してしまう。
 ざわめく内心を悟られないよう、古泉は小さく息を吐いた。視線を戻せば、いつものように光の無い彼の目が自分をじっと見つめているのに気付き、にこりと笑ってみせる。

「何ですか?」

「いいや」

 ふい、と、ただ興味が無くなったのかそれとも何か意味があるのかわからないが、視線が外される。何かを言いかけた唇が心残りを示すように僅かに開き、そして閉じる。
 彼が何を言いたいのか。何を言おうとしたのか。
 (わからない筈が無い)
 棚に戻されたコンドームは変わらず鈍く光を反射している。不意にそれに手が伸ばされて、隣の彼がもう一度それを手に取ろうとしているのに気付き古泉は慌ててその手を掴む。掴まれた手首に驚いた顔をした彼は、しかしすぐに呆れた風に破顔した。

 「違えよ、明日使うんだ。切れてたしな」

 「……ああ、そう、なんですか」

 震えかけた指先を自制しながら古泉は握り締めた手を離した。骨ばった感触をコンビニの空調がふわりと拭い去ってしまったことを少し残念に思ってから、何をしているんだとため息を吐きたくなった。なったところで、浮かんでいるのは笑顔ばかりだ。
 コンドームを手にとって、羞恥の欠片も見せずにそれをレジまで持っていく彼の後ろ姿を見つめながら、古泉は背中で拳を握り締めた。ギチリと皮膚が音をたてるも、爪はその先の肉を食いちぎりはしない。
 清算を終えたのか彼が振り返り、小さな白い袋を古泉に向かって軽く振る。頷いて、古泉はゆるゆると握った拳を解き、彼の隣に並んだ。

 「明日はハルヒと会うんだ」

 「なるほど、道理で活動が休みになったんですね」

 「ああ」

 「羨ましいかぎりです」

 いつもどおりの声を出せていることを自覚しながら、古泉は笑顔ばかりを貼り付けた。隣を歩く彼のコンビニの袋がガサガサと鳴る。

 「なあ、古泉。これで良いんだよな」

 かけられた声がいつもより掠れているように思えて、古泉はパチリと瞬いた。声色の方が気になってしまったから、そのセリフの意味を理解するのに、数秒かかった。

 「これで、良いんだよな」

 気付けば彼は立ち止まっており、それに気付くのに更に数秒かかって、古泉も漸く立ち止まり振り返った。いつものように光の無い、しかしいつもより眉の根を寄せた彼が、じっと古泉の目を見つめていた。

 「何のことでしょう?」

 やはりいつもどおりの声だ。確信しながら古泉は肩を竦めた。笑えている。
 数秒、古泉の目を見つめてから、彼もまた肩を竦めた。何事も無かったかのよう足を進める。
 ガサリと、コンビニの白いビニール袋が、鳴った。














is http://kratzer.fem.jp/is/
Deracine「幸福よりも先にあなたを思って泣きたかった」

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2007/09/06(Thu) 03:56:03
うひょおおおい!
バイトから帰ってきて偶々23で古キョン絵茶を見つけたので突入してきましたあー楽しかった!!!

楽しみすぎてログ撮るの忘れてました…orz
うおおおおおん!orzozrz

やっぱり古泉を変態扱いっていうかM泉扱いって良いよね!なんて再確認できた絵茶でしたあー楽しかった
ラストは猫赤子キョンを変態古泉が檻に捕らえてノンストップ暴走変態列車が停止したところで(古泉)ハッピーエンドで締めくくられました。文章にしてみるとホントカオスだなおい。私が絵茶で古泉を変態的に動かそうとするとどうにもノンストップ暴走変態列車になるみたいです自分でも驚いた。どんだけー

そんなわけで絵茶に入る前に久々だったもんで自絵茶でちょこちょこっと練習したブツ。

b6157ddd.png






面倒くさくてpngのままなのでちょっと重いです注意。気が向いたらgif保存かjpg保存しようと思いますてへ(殴り殺したい)
存外水深を深くし過ぎた気がする。あちゃー
テーマは置いてけぼりキョン。置いてかれたキョンとかいーなーなんて思ってたらこんなんできました
BGMは椎/名/林/檎の「オ/ル/ゴ/ー/ル」で描いたんですけど今思えば女々しいキョンってなんだかなあというかんじですあちゃー

てかぶっちゃけ濡れキョンが描きたかっただk ,.;:*(ц゜((=(ч`+*テメェ!
2007/08/25(Sat) 04:43:16
 最近晩飯が美味く食えない。それには、俺は古泉に嫌われているらしいことが原因している。
 そう、俺はどうやら古泉に嫌われているらしかった。しかしまだそこらへんがはっきりしないのは、古泉が俺との同居を快諾したあたりがあるからだ。
 同居は、始めてから三ヶ月程経っただろうか?
 高校の頃、今となってはすでに思い出になってしまったSOS団の頃とあまり差異無い関係性のまま、だらだらと三ヶ月。そんな中で何故俺が古泉に嫌われているなどと思い出したのか。答えは明瞭だ。
 奴は俺に必要以上に近寄らない。帰っても自室にすぐ消える。顔を合わせても最低限の会話と挨拶だけ。そして何より――……

「あいつ、俺に絶対触んねえんだよなあ」

 閑寂としたリビングに独り言が空気に溶けながら響いて、ハッと俺は我に返った。何をしているんだ俺は!
 寝そべってダラケていたソファから体を起こす。古泉のことなんざ考えてる暇はない、俺は忙しいんだ!
 何せまだ帰ってから着替えてないし鞄も放り出したままだし今日は俺が当番だから晩飯だってつくらなきゃならん、やっておかなけりゃ古泉にまた何と言われることか!
 鞄を拾い上げ上着を脱ぎながら自室に急ぎ足で向かう。帰ってきて晩飯つくってなけりゃ「やはり僕が毎日つくった方が良いのでは? お忙しいんでしょう?」などとのたまいつつあの馬鹿にしたような涼やかな笑顔で呆れたふうに肩を竦めるに違いない。忌々しい!
 上着と鞄をベッドの上に放り投げ、またリビングへ舞い戻る。窓を開ければ爽やかな夜風が俺の横を通り抜け、俺はそれを遮るようにカーテンを閉めた。それからキッチンへ戻り冷蔵庫を調べる。卵とソーセージとレタスとキャベツ、牛肉のぶつ切りに牛肉のミンチ、あと手羽先。さて何を作るか。
 明日にでも買い物に行かないとな、なんて思いながら野菜室からレタスを取り出し何枚かちぎっていく。案外あれで古泉は子供舌だからケチャップ系でまとめりゃ何も言わねえだろう、などと頭ん中でメニューを考えながらレタスをバリバリちぎっていく。
 そんなこんなしていたら玄関からガチャガチャと鍵を開ける音がして、俺はミンチを楕円形に纏める動きを止め、キッチンから顔を出して玄関を覗いた。タイミング良く扉が開いて古泉がヒョイと顔を出し、パチリと瞬いてキッチンから顔を出している俺を見つけた。

「ただいま戻りました」

「ああ、おかえり」

 いつもどおりの笑顔にヒラリと手を振ってやれば小さく会釈する。何年の付き合いだと思ってんだなんだその他人行儀さはと俺は言ってやりたくなったが、物事に波風を立てるのはあんまり好きではない。から、俺は投げつけたい言葉をぐっと飲み込んでキッチンの中に顔を引っ込めた。
 丸め終わったミンチをフライパンでじゅうじゅうやっていると、家の中だというのにやたらとかっちりした服装の古泉がひょいとキッチンに顔を出した。

「何か手伝いましょうか」

 その白いシャツが汚れても良いならな、という言葉をまた飲み込んで、俺は一度だけ頷いた。肉を焼きながら斜め後ろに立った古泉に向かって「胡椒取ってくれ」と手のひらを差し出す。

 「はい、どうぞ」

 手のひらに優しく乗せられた胡椒を握りしめて、「やっぱおまえあっち行ってろ」と言えばすんなり古泉は従った。キッチンから残像も残しそうにないくらいさっぱりと消えていく背中を何とも言えない心持ちで見つめる。
 ――胡椒の瓶なんて小さいもの、手渡す時は指先ぐらい触れても良いんじゃねえか?

「避けられてるよな、やっぱり」

 古泉には聞こえないように小さく呟いたセリフは自分でも驚くぐらいため息混じりで、だから今日のハンバーグが焦げたのは俺の所為では無く古泉の所為なのだ。とは古泉には言えずに、何とも言えない顔をしながらハンバーグを口に運ぶ古泉と一緒に俺は今日も悶々としながら晩飯を食う羽目になったのだった。
 ああ、忌々しい!
2007/08/23(Thu) 04:16:11

「古泉、俺と同居しないか」
 
 そう言い始めたのは彼の方からだった。
 それは高校卒業後、大学への入学までに空いた少しばかりの休日のうちに彼から告げられたのだった。「谷口も国木田にも断られてさ、おまえならと思ってな」何でもない顔をしながらチラリと伺うような視線を向けてきた彼に、僕は一も二もなく頷いてしまった。
 僕は彼が好きだったので。
 事後連絡になってしまいましたが、と、後から森さんに連絡すると、よくやったわ古泉とお褒めの言葉をいただいてしまった。涼宮ハルヒと違う大学に進んだ彼を監視する人間が欲しかったの、と、いつもどおりの変わらない笑顔のまま森さんに言われて、背中に冷たいものを感じながらも恐縮ですと僕は返した。温かいほほえみをいつも浮かべている彼女はやはり冷酷だった。
 とりあえず反対されなかったのは良いことだと僕は気持ちを切り替えることにして、僕は、僕らは、同居の準備を進めていった。借りたのは駅近くの2LDKのマンションで、家賃及び光熱費は(僕が全額持つと言ったのにも関わらず)(曰く、「おまえなんぞに借りなどつくりたくない」)折半することになった。僕の方が多分に家に帰る回数が少ないだろうということで、リビング隣りの日当たりの良い部屋が彼の、廊下を一つ挟んだ少しばかり日当たりの悪い部屋が僕の部屋ということになった。
 正直、僕は浮かれていた。何せ今まで近づきたくても近寄ることを許されなかった彼と一緒の家に住むことができるのだ。これを喜ばずして何を喜べというのだろうか!
 涼宮さんの観察は僕が高校を卒業する時点で僕から他の人物へ委任されていた。だから大学も涼宮さんと僕、あと彼も、それぞれ別の大学に通うことになっていた。
 ……涼宮さんと彼の関係がどうなってしまったのかは僕は何も知らない。森さんやあたらしい観察者なら知っているのだろうが、僕はもう涼宮さんのデータを機関から受け取る権利を持っていなかった。彼と同居することになって、涼宮さんと彼との関係を前情報として知っておきたいと言えば教えてもらえるのかもしれなかったが――僕はそれをしなかった。恐かったのだ。
 僕は、彼が好きだったので。

2007/08/23(Thu) 04:10:39
古→キョン漫画
ぶっちゃけ題名はしくったと思った





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Ti amoはイタリア語です。いつきはなんか語学関係一通りマスターしてそうなイメージ……あでも英語が駄目駄目ないつきももえるかもしれない
2Pと3P目の劣化が激しすぎる……2Pは最早セリフ読み取れるかどうかすらあやういぞこれ。だからJPG劣化は嫌いなんだ!
2007/08/17(Fri) 05:28:12
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