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妄想散文置き場、時々日記。小説リストは左からどうぞ。(R)は18歳以下は見ちゃ駄目よ☆です。
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Name:毎日がエイプリルフール!
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2024/11/24(Sun) 00:56:54
 今日はひどい快晴だった。
 せっかくの冬だというのに暖かくなってしまって、俺は厚手の上着を脱ぐか否かで困窮してしまった。暑いならとっとと脱いでしまえば良いじゃないかという声が聞こえてきそうだが、しかし俺が中に着ているのは薄手の長袖Tシャツ一枚だけだ。さすがに暖かい日とはいえこれでは脱いでしまえば寒いばかりだろう。
 どうしたものかと隣を見れば涼しげな顔でコートを手にした古泉が「今日は良い天気ですねえ」なんて良いながら薄ら寒い笑顔で空を仰いでいる。憎々しく思いながら俺はコートの前を開けた。開けた瞬間にひゅうと冷たい風が入り込んできて、少々汗をかいていた体が冷やされ、まるで動物がするかのようにブルリと体を震わせてしまった。
 なんで今日ばかりは早く来てしまったのかと、自然に目が覚めた自分の健康加減を恨んでしまった。しかも朝比奈さんが居るならまだしも早すぎて古泉しか居ないというこの侘びしさである。寒い。
 はあ、と白くもならない溜息を吐けば、不意に隣からの視線に気づかされた。なんだか気付いてしまったことにムカついたので俺は「何だよ」も「俺の顔に何かついてるのか」も言ってやることもなくまた視線を前に戻した。そうすれば古泉が何やらわたわたしている様子が空気で伝わってきて、俺はそれを無視するのにどうも苦労した。視界の端に動きかけて止める手のひらに声をかけずに居られたのは奇跡のようなものだ。
 暫くして古泉の気配が黙ったと思ったら、突如「あ、涼宮さんですか? すみません移動中に」という声が聞こえて、俺は思わず振り返ってしまった。運の悪いことに古泉とばっちり視線があってしまって、なんか全部わかってますよ的なうざったいウインクをかましてきやがったので、とりあえず俺はげんなりしながら違う方向を向くことにした。した瞬間に会話が終わったらしく古泉は俺の腕を引き「さあ、行きましょうか」と笑顔で告げてきやがった。何なんだと問う暇もなくぐいぐいと腕を引かれて引きずられるように移動し始めてしまう。
 「ちょっと待てなんなんだいったい」
 「あれ? 電話の内容、聞いてなかったんですか?」
 「んな悪趣味な事するか」
 「喫茶店に入ってましょう」
 鳩が豆鉄砲をくらったと思ったらチャボにあたったような顔をしただろう俺は二三歩ずるずると引きずられてからその真意にたどり着いた。
 こいつもよくやる、と思いながら引きずられつつ、少し嬉しいような気持ちになったのはきっと古泉と友達っぽいことができた所為かも知れない。なんていう馬鹿馬鹿しい思考を振り払ってついでにっていうかこれがメインなんだがいつまでも絡み付いている古泉の腕も振り払って、俺は競歩で喫茶店に向かうことにした。
 あれだ、寒かったんだよ。いや暑かったんだ。じゃなかったらこの耳の赤さの理由に説明がつかないじゃあないか。



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2007/12/04(Tue) 01:44:53
昨日は三連休なのに今日が暇だったのでムックーロ絵茶してきました!
たーのしかったぁーい

合作ログ載せて良いとの事でしたので(っていうか交換条件でブログアド持ってかれたww)乗っけちゃいます。
女装とかしてるんで一応下げました。
見たい人は下記のムックーログのリンクを開いてください。

いやしかし良いね!絵茶は!
今日も絵茶しちゃおうかなー
でもさっき母親から二千円借りようとしたら「明日の朝洗濯機回して干してくれたらその二千円あげるよ」って言われたので早起きしなきゃなんですけどでも絵茶したいなー

2007/11/24(Sat) 20:17:44
 ある日ふと気付いた。
 親父は空を飛び水に生き増殖しそして憎しみと欲望で全部無くなってしまったのだと。













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銀の色 なんとなくで選んだ、色を散らして 266「それに、黄ばんだ事実」
2007/11/15(Thu) 01:44:13

「人間って何か厭だな」
「どうしたんだよ、行き成り」
「最終的に俺等、滅亡するなら戦争が膨れ上がって出来上がった核に押しつぶされて、全部居なくなるんだろうって考えたら、何か人間であることに疲れた」
「……成程な、サイエンススペシャル観たのか。お前も大概単純だな」
「五月蝿いな。……嗚、鳥に成りたい」
「鳥? 何で」
「何も考えずに空を滑って飛んで行くんだ」
「……毎夜の如く遣ってんだろ」
「否、人間だと色んな事考えて仕舞うから、鳥が良い。鳥に成りたい」
「其の内『俺は鳥に成るんだ』とか言って屋上何かから飛び降りるなよ」
「あら、心配してくれたの新ちゃん快斗うーれーしーいー」
「バーロォお前が飛び降りた後の惨状を片付ける人の身にも成って見ろ」
「………。じゃあ新ちゃんは何か無いの、成りたいものぉ」
「其の呼び方止めろ気色悪い。そうだな……魚、あたりかな。出来るなら深海魚」
「おっ……お、おま、え其の名前を俺の前で口にするなってぇええええ!!」
「ホント良い反応するよなぁお前、何処まで逃げてんだよ」
「そんな子に育てた覚えはありません!」
「お前に育てられた覚えも無えよ」
「うう……新ちゃんが冷たい」
「嗚呼何か今凄く殺人事件が起こる理由がわかった気がする」













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銀の色 なんとなくで選んだ、色を散らして 266「憎しみと欲望で減る生き物」

2007/11/15(Thu) 01:40:09

 (実に興味深い生き物共だこと)

 昔から彼――そう、かの名探偵工藤新一――には、そういう兆候が見え隠れして居た。無謀なちょっかいを出して喰らった罰ゲームで、私と同じく体を小さくされた頃が二番目に酷かった。一番目は何時か、というと、今現在だ。進行形で。
 きっと工藤君自身に尋ねて仕舞えば「あれは演技だ」と不貞腐れた表情で答えてくれるのだろうけれど、私にはどの工藤君も、工藤君自身には見えなかったのだ。毛利さんの前での”コナン君”、探偵団での”コナン君”、私の前の”工藤新一”、事件を目の前にした”平成のホームズ”及び”警察の救世主”。いつだって真実なんて一つでは終わらない。どれもこれも真実ばかり。
 漸く元の体を取り戻して、漸く彼も一人に収束するのだろうと思っていたら、其れは私の勘違いだった。

 工藤君が元の体を取り戻して、其れから其の隣に居座るようになったのが、黒羽快斗という人間だった。

 彼も工藤君と同じように複数だった。私の前での”黒羽君”、工藤君の前での”黒羽”、幼馴染の前での”快斗”、夜の中での”確保不能の怪盗キッド”。
 二人共それぞれの役柄をすんなりと何の問題も無くこなしてしまうものだから(これだから妙に頭の回る人間は嫌いなの)(そう、其れには私も含まれている)、よくよく目を凝らして居ないと見逃してしまう大きな変化。

 そうしてまた彼等は増殖を続けて居る。
 工藤新一の考察する黒羽快斗、黒羽快斗の視認する工藤新一、工藤新一の求める黒羽快斗、黒羽快斗が理解して居ると思っている工藤新一。
 きっと今此の瞬間でさえ、また彼等は増殖してるのだろう。

 (実に興味深い生き物共だこと)
 (暇つぶしに丁度良い位よ)













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銀の色 なんとなくで選んだ、色を散らして 266「恋で増える生き物」

2007/11/15(Thu) 01:25:54
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