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妄想散文置き場、時々日記。小説リストは左からどうぞ。(R)は18歳以下は見ちゃ駄目よ☆です。
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2024/11/23(Sat) 23:19:38

 目が覚めたら夕方だった。

 畳の上から起き上がると、顔の上から乾いた音を立てて枯れ葉が落ちた。どうやら、障子を開け放していたために庭から吹き込んできたらしい。縁側のすぐ側で寝ていた所為もあるだろう。風で痛んでいないだろうかと周りに散らばったいくつもの本を見回す。失われたものが無いらしいことを確認できると、自然と肩が降りた。

 自分の隣でカサカサと揺れていたそれを拾い上げれば、桜の葉らしかった。いっそ美しく紅葉した葉が秋の緩い風に揺られる。夢から抜け出したばかりの頭は上手くはたらいてくれず、何を思うでもなくぼんやりとそれを見つめる。

 

「何してんの」

 

 声をかけられた瞬間に指がゆるんで、風にさらわれた枯れ葉が縁側の向こうへと飛んでいった。思わず視線で追いかけると、それを自然に拾い上げる綺麗な指先が見えた。

 快斗だ。

 学生服姿で摘んだ枯れ葉を眺めている。ひときわ大きな風が吹いて彼の羽織った短い黒マントを揺らした。学生帽が風にさらわれて、あちらこちらに跳ねた癖毛が現れる。室内にも入り込んだその風は数枚の頁をまくっていった。ぼんやりと眺めて、まるで見えない誰かがだらだらと読んでいるようにも見えるなあと馬鹿らしいことを思う。

 

「こら、また此処で寝てただろ」

 

 いつのまに移動していたのだろうか。縁側に乗り上げた快斗が手を伸ばして頬に触れると、微かな痺れのような痛みが走る。

 

「畳のあとがついてる」

 

 今日は風が強い。強風が吹かない間もひらひらと隙間を縫うように肌を冷やす風が吹いている。その風が、俺の頬をなでていない方の指に挟まれている枯れ葉を庭へと飛ばす。空中に一度舞ったそれはゆらゆらと落ちて俺の見えないところへと行ってしまった。

 不意に不安に襲われる。強烈なまでの寂しさに胸が大きく波打つ。何故だろう。おかしいだろう。

 快斗は此処に居るのに。

 頬から離れようとした指先を咄嗟に捕まえる。驚いた快斗の顔がすぐ側にあって、あと少し近づけば親密な距離に成り得る近さだ。先程とはまったく違った風に胸がざわめいた。






***
許可もらってないので駄目だった教えてください^q^わかる人にだけわかるという
最近パロが好きすぎる…

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2009/02/18(Wed) 01:54:45
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