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妄想散文置き場、時々日記。小説リストは左からどうぞ。(R)は18歳以下は見ちゃ駄目よ☆です。
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2024/11/24(Sun) 00:44:46

 (実に興味深い生き物共だこと)

 昔から彼――そう、かの名探偵工藤新一――には、そういう兆候が見え隠れして居た。無謀なちょっかいを出して喰らった罰ゲームで、私と同じく体を小さくされた頃が二番目に酷かった。一番目は何時か、というと、今現在だ。進行形で。
 きっと工藤君自身に尋ねて仕舞えば「あれは演技だ」と不貞腐れた表情で答えてくれるのだろうけれど、私にはどの工藤君も、工藤君自身には見えなかったのだ。毛利さんの前での”コナン君”、探偵団での”コナン君”、私の前の”工藤新一”、事件を目の前にした”平成のホームズ”及び”警察の救世主”。いつだって真実なんて一つでは終わらない。どれもこれも真実ばかり。
 漸く元の体を取り戻して、漸く彼も一人に収束するのだろうと思っていたら、其れは私の勘違いだった。

 工藤君が元の体を取り戻して、其れから其の隣に居座るようになったのが、黒羽快斗という人間だった。

 彼も工藤君と同じように複数だった。私の前での”黒羽君”、工藤君の前での”黒羽”、幼馴染の前での”快斗”、夜の中での”確保不能の怪盗キッド”。
 二人共それぞれの役柄をすんなりと何の問題も無くこなしてしまうものだから(これだから妙に頭の回る人間は嫌いなの)(そう、其れには私も含まれている)、よくよく目を凝らして居ないと見逃してしまう大きな変化。

 そうしてまた彼等は増殖を続けて居る。
 工藤新一の考察する黒羽快斗、黒羽快斗の視認する工藤新一、工藤新一の求める黒羽快斗、黒羽快斗が理解して居ると思っている工藤新一。
 きっと今此の瞬間でさえ、また彼等は増殖してるのだろう。

 (実に興味深い生き物共だこと)
 (暇つぶしに丁度良い位よ)













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銀の色 なんとなくで選んだ、色を散らして 266「恋で増える生き物」

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2007/11/15(Thu) 01:25:54
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