About
Name:毎日がエイプリルフール!
管理人:セミ URL:http://waraiya.blog.shinobi.jp/ フリーリンクですお気軽に。 報告も必要ないです。 ※BLとかパラレルとかはたまたイヤンなものとかあるんで図書館で閲覧とか公式見た後にすぐ飛ぶとかオンラインブクマとかは遠慮していただきたい…!あとBLとか腐ってないとことかからリンク貼る時はBLあるよとか明記してあげてください常識! (ゴミ箱代わりにしてたから必要ないかと思ったけど手風呂からリンクつなげちゃったから一応……)
counter
Tegaki_blog
|
2007/08/17(Fri) 05:28:12
2007/08/11(Sat) 05:33:34
案外柔らかく、熱を持ったそれで以って古泉は俺の唇に触れてくる。優しいキスは、優しいまま終わってしまう。 Tagtraum ( 白昼夢のあと ) http://ee.uuhp.com/~goodby/ free log より「僕たちは靴の紐で繋がる」 2007/08/10(Fri) 01:52:47
起きたら泣いていた。
蝉の鳴き声に目を覚ました。目のあたりに違和感を感じて瞼を擦る。指先に触れたのは少しばかり熱を持った薄い皮膚と冷たい涙だった。 泣いていた? わけもわからないままとりあえず俺は起きあがる。確か今日は四時からSOS団の集合があった筈だった。時計を見れば現在時刻は三時である。急げば時間通りに間に合う、が、 「どうせ今日も俺の奢りなんだろうなあ」 ため息を吐きながら洋服に着替えていく。最後に来た奴は全員分奢り、なんて言いながら、ハルヒのターゲットは明らかに俺だけだ。ハルヒなんかに奢らせた日には地球が滅亡してしまうかもしれんし、長門に奢らせるにはどうも孫に金を払ってもらうような奇妙な罪悪感があるし、朝比奈さんに払わせるなんざ天と地がひっくり返っても俺が許さん! そこで何故かまた涙が出た。理由も無く悲しくなって、その所為で俺は結局遅刻してしまった。 今日の活動は町外れまで不思議探しだった。いつもどおりハルヒの破天荒な行動に振り回されつつ朝比奈さんの笑顔に癒されながらふとすればぽつんとしている長門の面倒も見るという、さながら保父さんの如き動きをした俺はクタクタで帰途についた。 ベットに倒れ込んだところで目が覚めた。やはり俺は泣いていたのだが今度は昼間ではなく夜のようだった。 携帯を見ればメールが届いていて、どうやらこれに起こされたらしいということがわかった。メールを開けば「あなたはそこに居ますか?」というなんとも奴らしいというからしかぬというか、非常に理解しがたい内容だったので、迷惑返しにとりあえず電話をかけてやることにした。 2007/08/05(Sun) 15:42:44
カチリ、カチリと音がする。俺と古泉だけしか来ていない部室というのはやたら静かだった、から、その音はやたら大きく聞こえていた。 オセロを裏返す音でもない、俺が発しているわけでもない、何かそれらしき発音体があるわけでもない。ならばどこから――なんて、考えるまでもない。 元凶は目の前の優男だ。 「何の音だ、それは」 「はい?」 古泉は顔を上げた。同時にオセロをめくる手も止まってしまったので、俺は視線でそれを促す。パタリ、パタリ。二枚だけ、黒が白になった。 「さっきからカチカチカチカチ、何なんだ」 「えっと……」 変わらない笑顔の、眉間に微かに皺が寄った。気づいていなかったのだろうか? カチリ、また音がした。 「ほら」 「ああ、」 納得したかのように古泉が頷いて、机の下に隠されていた左手が取り出された。それから人差し指と親指が合わさり、爪が爪と指の間に入り込むように重なって―――カチリ。 勿体ぶるように開けられた間の後に鳴った聞き覚えのある音に俺は「それだ」と声を上げた。 自分の駒を手に取り、一見すれば罠かと思えるほどの大穴に俺は黒を置いた。それまで白4:黒6ぐらいだった駒の割合が、一気に2:8ぐらいまで差が開かれていく。 頭上から苦笑が降ってきて、俺は視線だけ上げて古泉を見た。 「何だよ」 「いえ、自分でも気づかなかった癖を、まさかあなたに気づかれるとは思わなかったので」 「どういう意味だ」 「そのままの意味ですよ」 ニコリ、古泉が笑ったすぐ後に、またカチリと音がしたような気がしたが、俺のオセロをめくる音にかき消されて曖昧になってしまった。 (それは小さな悲鳴) 2007/08/05(Sun) 12:00:49
|